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気になった漫画やアニメの感想とか考察とか妄想とかを繰り広げる完全自己満足サイト。 ※キャラアンチに近い発言が出ることがあります。 ※腐っているのでホモ発言が出ます。 これらのことが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

   

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風春+てるみんっていいと思うんだ。

私の脳内設定が多用されてます。風春とてるみんが仲良くなった理由的な感じのお話。
このブログ内では初書き小説。

この話を理解するために知っておいてほしい脳内設定とか前提条件
・風丸君と春奈ちゃんは仲のいいお友達的な関係。友達以上恋人未満までいかない関係。
・鬼道さんと春奈ちゃんがいた施設に実はてるみんもいました。春奈ちゃんは覚えてないけど。(てるみんが韓国代表として出てきたけど、生まれは韓国育ちは日本なら可能だって信じてる)
・鬼道さんもてるみんも完全に忘れてたけど、全国大会決勝戦後なんやかんやで思い出す。で、意気投合(?)
・てるみんは施設時代のノリで有人君と呼びます。鬼道さんも施設時代のノリ+てるみんの希望で照美と呼びます。でも、他の人がいる前では昔から知ってたっていう事実を隠したいのでアフロディと呼びます。
・別に鬼道さんは二次創作でギャグに使われるほどシスコンではないと思うけど、この話ではシスコン設定

部活が午前中だけで終わったある夏休みのこと。
鬼道は今日の分と決めていた夏休みの宿題や勉強を終え、特にすることもなかったので散歩に出た。
しばらく歩き、商店街に出たところで、前方に見知った後ろ姿を見つけた。
「ん?あれは春奈じゃないか。」
そう思った鬼道は、春奈に声をかけようと少し歩みを速めた。
そのとき、別の方向からまたもや知った人物が現れ、春奈と共に歩き始めた。その人物とは、風丸だった。
「春奈とデートだと?どこに行くつもりだ?」
すぐに声をかけてやめさせようかとも思ったが、そんなことをして春奈に嫌われるようなことは避けたい。とりあえずは様子を見よう。
そう思い、鬼道はこっそりと後を尾けることにした。
2人が交差点の信号で止まったので、鬼道が気づかれないように少し離れた電柱の陰から二人を凝視していると、何者かが後ろから声をかけてきた。
「有人君?何してるの?」
有人君などと呼ぶのは1人しかいない。
「照美か。」
鬼道は照美が大きな声を出さなかったことにほっとして、再び前を向いた。
そこで信号が青に変わり、2人が進みだしたので、鬼道は見失わないように気を付けながら「お前には関係がない」と言おうとした。
だが、それが音になる前に、照美は前方の2人に気づき、「あれ、あの2人って付き合ってたの?」と言った。
「違う!そんなこと、俺が許すはずがないだろう!」
鬼道は語気を荒げたにも関わらず小声だったため、照美は鬼道があの2人を尾行しているということに気づいた。
「別に許すも何もないと思うけど……。っていうか、早く行かないと信号赤になっちゃうよ?」
あわてて鬼道が信号を見ると、青い光が点滅していた。さらに前方を見ると、2人が角を曲がろうとしていた。
鬼道が小走りで横断歩道を渡り切ったところで信号が赤になった。
後ろには照美がいる。
「なんでお前がいるんだ。」
「僕は買い物に行った帰りでね。別に急がないし、有人君に付き合おうかと思って。あの2人尾けてるんでしょ?」
鬼道は罰の悪そうな顔をしたが、今更ごまかすこともできなさそうなので、素直に認めた。
「あの2人どこ行くのかな?」
照美は楽しそうである。
「照美、どうせならあいつらの邪魔をしてこい。」
「あぁ!それは面白そうだね。」
てっきり断られると思っていた鬼道は驚いた。
「いいのか?」
それに対し、照美は「だって面白そうだし。それにあの2人が仲いいって知らなかったからちょっと話も聞いてみたいしね。」と、楽しむ姿勢を崩さない。
そして、鬼道があっけにとられている間に、一気に2人との間を詰め、さっさと声をかけた。
「やあ、こんなところで会うなんて奇遇だね。」
「あれ、アフロディさんじゃないですか。」
「よぉ、久しぶりだな。元気か。」
風丸も春奈も特に嫌な顔ひとつせず、素直に久しぶりの再会を喜んでいるようである。
そして、ひとしきり近況報告のようなことが終わった後、風丸と春奈が「なぁ、」「いいんじゃないですか。」といったよくわからない会話を始めた。
照美が疑問符を浮かべる間もなく相談は終わったらしい。
「アフロディさんって甘いもの好きですか?」
しかし、その質問は別の疑問符をもたらすことになった。
「ん?好きだけど……。それがどうかしたのかい?」
「オレら、今から新しくできたケーキ屋に行くんだけど、良かったら一緒に行かないか?」
照美は予想外のお誘いに驚き、思わず鬼道の方を向いた。
しかし、気づかれないように離れたところから見ている鬼道は話の内容は聞こえていなかったらしく、目があっただけで特に何も指示はない。
邪魔をしてこいと言われて声をかけたわけだが、まさか向こうからこんなことを言ってくるなんて?
「あ、別に何か用事とかあるんならかまいませんけど。」
困った表情を感じ取った春奈がフォローを入れるのを聞き、まぁ、別に断る理由はないよね、と自分で答えを出した照美は、「いや、今お金持ってたかな?って考えてただけだよ。たぶん大丈夫だし、喜んでご一緒させてもらうよ。」と、にこやかに返事をしたのだった。

2人が3人に増え、ケーキ屋を目指して進む中、鬼道は事態を把握できないまま後を尾けていく。
すると、ポケットの中でケータイが震えるのがわかった。
そういえばケータイを持っていたことを忘れていた。
マナーモードにしていて良かったと思いながら見てみると、それは照美からのメールだった。
それは、「最近この先にできたケーキ屋さんに向かってるみたいだよ。僕も誘われたから、一緒に行くことにしたよ。」といった内容だった。
「は?」
鬼道は一瞬意味がわからず照美の方を見ると、それに気づいた照美が振り返り、こっそりピースサインを見せてきた。
そして、しばらくしてからもう一度ケータイのバイブが鳴り、今度は「2人はデートのつもりなかったみたいだよ?尾行なんてしてないでさっさと声かければ良かったね。」とのこと。
鬼道がそのメールを読んでいる間に目的のケーキ屋に着いたらしく、3人はさっさと店の中に入っていった。
あまり甘いものが好きではない鬼道が店に入ろうか悩んでいると、目の前から円堂と豪炎寺が歩いてきた。どうやらこれからサッカーの練習に行くつもりらしい。
「どうしたんだ?こんなところで。」
ケーキ屋の看板を見上げる鬼道に、円堂が不思議そうに声をかける。
鬼道がなんと答えてよいか悩んでいる間に、「こんなところにケーキ屋ができていたのか。」とか「なかなかおいしそうじゃないか。」とか、勝手に話が進んでいるようだ。
「それで、この店に入るのか?」
「あ、いや、……」
「あぁ、1人で入るのが気まずいんだな。なぁ、豪炎寺、俺らもちょっと寄っていかないか。」
円堂が勝手に勘違いをして豪炎寺を誘っているのを聞き、鬼道はこれはチャンスだと思った。
「あ、あぁ。そうなんだ。良かったら一緒に入ってくれないか。」
「ほら、鬼道もそう言ってるし。昨日小遣いもらったばっかだからお金あるんだよ。たまにはこういうのもいいだろ?」
円堂の押しに負けた豪炎寺は、「まぁ、たまにはいいか。」と、一緒に入ることを承諾してくれた。
だが、入ったところで鬼道は気づいた。事情を知らないこいつらは、あいつらを見つけたら間違いなく声をかける。これは失敗だったかもしれない。
しかし、その心配は杞憂で終わることになる。店内は思ったより広く、店員に案内された場所はちょうど壁際だったので、円堂と豪炎寺に壁の方を向くように座ってもらえば春奈たちには背を向けることになり、おそらく気づくことはない。
鬼道が気をつけてさえいれば大丈夫だ。
店員が持ってきたメニューを見てみると、思ったより品ぞろえは豊富であり、あまり甘いものが得意でない鬼道はコーヒーゼリーを頼むことにした。
円堂と豪炎寺は、それぞれ季節のフルーツケーキとシュークリームを頼んでいた。2人はそれなりに甘いものが好きらしい。
「いやー、やっぱり限定とかつくと食べてみたくなるよな。」とか「どれもおいしそうだったしまた来たいな。」なんて話をしている。
放っておいても大丈夫そうだ。そう判断した鬼道は、視線を春奈たちのテーブルに向ける。
向こうは既に注文したものが来ているようで、3人でおしゃべりをしながらおいしそうに食べている。かなり盛り上がっているようだが、何の話をしているのかはわからない。
それは後で照美に聞けば大丈夫か。だが気になる。
「わーっ!すげぇうまそう!!」
円堂の歓声で自分のテーブルの方に意識を戻すと、ちょうど店員が注文したものを運んできたところだった。
見てみると、確かにとてもおいしそうである。
きれいに飾り付けられ、いかにも女性が好みそうである。
と、そこではたと気づいた鬼道が周りを見渡してみると、ほとんどが女性である。
鬼道たちと同い年ぐらいの女の子から子連れの主婦、年配の女性、……。
自分たちは完全に浮いている。
円堂はまったく気にしていないようだったが、そういえば先ほどから豪炎寺が少し居づらそうにしている。
そういうことだったのか。まぁ、今回は我慢してもらおう。
風丸と照美だって男なんだし、、、もう一度視線を春奈たちのテーブルにやったところで気づく。
何も違和感がないことに。
そういえば、普段は女顔だと言われることを嫌がる風丸が、今日はズボンだとはいえ中性的な格好をしている。照美は女装とまではいかないが、もともと女っぽい服を着ることが多い。
まさか……?
風丸がこっちを見てにやりと笑った”ような気がした”
照美はやはり楽しそうである。
春奈の表情はここからでは見えない。
鬼道は、とりあえずここから早く出ようと思った。


鬼道、円堂、豪炎寺の3人は、特に長居をするつもりもなかったので、各々の注文したものを食べ終わると、さっさと店を出た。
円堂と豪炎寺に、一緒に特訓しないかと誘われたが、用事があると言って断り、家に帰ったふりをして店の陰で3人が出てくるのを待っていた。
随分経ってから3人は出てきた。鬼道が外に出てから優に2~3時間は経っていた。既に日が暮れ始めている。
鬼道が外で待っている間ずっと食べ続けていたということはありえないだろうし、他の客もどちらかというとおしゃべりを楽しみに来ていたようで、店員が急かす様子も見られなかったので、おそらくずっと話をしていたのだろう。
「じゃぁ僕、こっちだから。」
そう言って照美は風丸と春奈に別れを告げ、まっすぐ鬼道がいる方へと近づいてきた。
「やぁ、有人君。待ってたんだね。どうせなら中でコーヒーでも飲みながら待ってれば良かったのに。」
鬼道と一緒にいたときとは違い、照美は少し笑いをこらえているようだった。
「お前ら、はめたのか?」
苦虫をかみつぶしたような顔で訊き返した鬼道を見て、照美はくすりと笑った。
「なんだ、気づいてたんだ。」
「いつから気づいてたんだ?」
曰く、照美が鬼道に話しかけたときに後ろに2人がいることに気づき、その後ずっと尾けられていることにも気づいていたんだとか。
「2人にこの話聞いたときに面白いと思ってね。店の前で引き返すかと思ったんだけど、まさか円堂君と豪炎寺君と一緒に入ってくるなんて思わなかったよ。」



後日
「ところで、何時間もいったい何を話していたんだ?」
鬼道が外で待っている間ずっと気になっていたことを訊いてみると。
「んーっと、雷門中メンバーの恋愛模様とか?他にもいろいろだけど。っていうか、風丸君も音無さんもすごくいい人だよね。僕あの2人が付き合うっていうんなら喜んで応援するよ。」

鬼道の味方をしてくれる人物は今のところいない。







読み返してみてわかりにくいなと思ったので補足説明(2011.07.18)
風春は後ろから鬼道さんとてるみんが尾けてきていることに気づいて、何か悪戯をしたいと思いました。
初めから向かう先は例のケーキ屋さんで、女性ばっかりなのを知っていた風丸君は、自分の女顔を生かして(?)どっちだかわからない格好をすることで正面突破!のつもりだったところに、てるみん(普通に男にナンパされる。)が声をかけてきたので、それを利用して鬼道さんをはめてやろうと思い立ちました。
ケーキ屋さんに誘われるまではてるみんは鬼道さんの味方だったけど、誘われて3人で連れ立って歩くうちに、「実は、、、」と、計画を知らさされます。
うちのてるみんは基本的に面白そうなこととか楽しそうなことには進んで参加するタイプなので、割とノリノリ。
この時点で風春側に寝返りました。
で、風春+てるみんは、店に入るのはたぶんあきらめるだろうと思っていたらなんか人数増えて入ってきたし、さらにこっちにバレてないつもりでこそこそ見てくるし、びっくりしつつもウケる。鬼道さんたちに気づかれないようにこっそり。
で、鬼道さんたちが店を出てからは、そこらへん全然気にせずにひたすらガールズトーク。(実は女の子は1人しかいないけど、見た目的にも性格的にも内容的にも別に間違ってない)
この後てるみんは風丸君&春奈ちゃんとメアド交換して、メル友になると思うよ。

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