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無駄に気合いが入った運動会

さっき(えぇ、本当についさっき)二次創作で運動会の話を読みまして。
前に考えた無駄に気合いが入りまくった運動会の内容を思い出し、これは書かねばと昨日あれだけ投稿したくせにまたカタカタ打ち始めた次第です。

注意事項
中学生とは思えないぐらい本気で勝ちを狙いにいきます。結構汚い手とか使ってます。(円堂さんはサッカー以外なら多少汚い手を使ってもいいと思ってます。良心が傷んだり、罪悪感に苛まれたりしません。)
話の都合上チーム分けは学年縦割りで、風丸君と鬼道さんは同じチーム。春奈ちゃんと円堂も同じチーム。
他は出てこないのでどうでもいい。(おい)
赤白の2チームでも青黄がプラスされて4チームでも、さらには紫とか緑とか桃とかが追加されてもっと大所帯でもどうでもいい。何チームあるか考えてないので円堂たちが赤チーム、鬼道さんたちが白チームってことで。
春奈ちゃんはマネージャーと新聞部の掛け持ちです。

運動会のトラック競技には、陸上部員と陸上部をやめてから6か月以内の者が参加することは禁止されている。
FFに出場した年の運動会は、まだ風丸が陸上部をやめてから半年経っていなかったのでトラック競技に出ることはできなかった。
しかし、円堂たちの代が3年になった今、風丸は晴れてトラック競技に参加することができるようになったのだった。
もともと陸上部で全国クラスだった風丸に陸上部員以外で短距離走で敵う相手など存在するはずもなく、おそらく100m走は風丸がぶっちぎりで優勝するだろうと言われていた。
もちろん、風丸と同じ白チームの生徒たちにとってそれは喜ばしいことではあったのだが、白チーム以外の生徒たちは当然そんな状況をよくは思わないのだった。
そう簡単に自分のチームに黒星を付けるのは嫌だったし、100m走は最初の種目だったので、勝って勢いをつけたいというのもあった。
さらに、これが結構重要なのであったが、1人何種目出てもかまわないのだ。
風丸は100m走だけでなく、リレーにも出ることができる。
リレーは1人で走るわけではないので余裕とまではいかないだろうが、少なくとも反則でも起こさない限り最下位になることはないと断言できるだろう。
また、白チームには風丸以外にも鬼道をはじめとする有力な運動部員が揃っているため、リレーでもかなり有利だと言わざるをえなかった。
これは、他のチームに属する生徒たち、特に本気で優勝を狙う生徒たちにとって大きな問題だった。
そして、この問題に正々堂々と戦うつもりのないチームがあった。
それは、円堂が団長を務める赤チームだった。
円堂は、最初のチーム顔合わせのときに堂々と言ったのだった。
「なんとしてでも勝とう。そのためには手段は選ばない。反則で0点にならない方法なら何でも使う。何か良い案が浮かんだらどんな小さなことでもいいから提案してほしい。」と。



円堂は、小さい頃からかけっこで風丸に勝ったことが一度もなかった。
風丸も中学になって公式戦に出るようになるまで一度も負けたことはなかった。
そして、それは円堂がどんな手段を使っても覆ることはなかったのだ。

たとえば、小学校低学年の頃のこと。
最後のリレーの前に風丸が腹痛でも起こせばいいのにという軽い冗談交じりで直前にアイスを3つも食べさせたことがあった。
風丸は腹痛を起こすこともなく、アンカーで堂々の3人抜きを披露し、円堂もあっさりとその抜かれたうちの1人にカウントされた。
たとえば、小学校中学年の頃のこと。
50m走の測定前に、すきを見て風丸の靴ひもを解いたことがあった。
円堂の思惑通り風丸の靴は途中で脱げることになったのだが、やはり円堂は風丸に勝つことはできなかった。(ちなみに、途中で靴が脱げたということで測定しなおしとなり、円堂と同時に走ったときには少しだけ落ちていたタイムは2回目には余裕でクラス1位を記録した。)
たとえば、小学校高学年の頃のこと。
リレーで風丸が円堂のテントの前を走るときに、風丸の噂話をわざと大きな声で聞こえるようにしたことがあった。
風丸はダントツ1位でゴールを決め、円堂はその後1週間以上風丸に文句を言われ続けることになった。

そんな経験から、円堂はなんとなく、何をしても風丸は負けないような気がしていたし、だからこそ多少のずるは許されるような気がしていた。
走ることに関していえば、円堂が何をしても風丸はトップに立つし、何をしてもそこまで怒られることはない。(なぜなら結局勝つからだ)
だからこそ、たとえどんな手を使ってでも、風丸に勝ちたいと思うようになっていたのだった。
無論、風丸が棄権するとか、その種目に出場予定がないといったことではなく、走る風丸にだ。


そして、そんな風丸に勝ちたいという円堂の思いに、どういうわけかかなり本気でノッてきた人物がいたのだった。
それが音無春奈である。
これには正直円堂も驚いた。
何しろ、風丸のいる白チームには鬼道もいるのだ。
春奈は自他共に認めるブラコンだったし、風丸とも仲が良かったので、まさかそんな汚い手を使ってまで勝とうという提案にのってくるとは思わなかったのだった。
しかし、円堂のその質問にはあっけらかんとしていた。
曰く、「好きだからこそいじめたいし、仲がいいからこそ多少の悪戯は許される」と。
確かに円堂が今まで風丸にしてきたことも、風丸は単なる悪戯だと思っていたし、元来の性格も手伝って、多少怒られる程度で済んでいたのだった。

円堂と春奈がタッグを組んだことで、この年の運動会は例年以上に白熱したバトルが繰り広げられることとなったのだった。




風丸は、運動会の約1週間前から、異様な警戒心を見せていた。
それは、今まで円堂に行われてきた妨害に備えるためであったし、さらに、春奈の不審な質問からだった。
「何の種目に出場するのか」、「リレーは何走で出るのか」、「リレーの第一走者は誰か」、etc.
一般生徒は3日前に配布される資料に掲載された出場者名簿を見るまで、他のクラスの誰が何に出るかを知ることはできない。
もちろん、本人に直接聞くことは可能だし、教えることが禁止されているわけではない。
だから、資料配布前に把握するためには、本人及びその関係者に訊くしかないのだ。
とはいえ、普通そこまで詳細に訊くことはないし、第一訊いたとしても単に話のネタにするだけのことが多い。
春奈のようにわざわざメモをとってまで真剣に聞くようなことではないのだ。
春奈は、「新聞部の撮影係の当番を決める参考にしたい」と言っていたが、どう考えてもそれだけではないだろう。
何か、必ず裏がある。
長年円堂に邪魔され続けてきた経験と、円堂と春奈が同じチームであるという事実、さらにそれなりに鋭いと自負している勘が、警戒を促していたのだった。
そして、どうやらそれは鬼道も同じのようで、「ああいうときの春奈は絶対に裏がある」と警戒を示していた。
つまり、風丸と鬼道の認識は同じ。
2人は春奈が円堂と共に何かを企んでいると確信したのであった。


そして、当日。
突き抜けるような青空に、時折太陽を覆い隠し、日差しを和らげる程度の白い雲。
絶好の運動会日和となったが、風丸と鬼道は不安を隠しきれないでいた。
初め、円堂たちは白チーム全員に何かを仕掛けてくるのかと思っていたが、そんな大がかりな素振りはなく、どうやら個人的に仕掛けてくるであろうことはわかった。
だが、それ以上のことは何もわからないでいたのだ。
だから、2人にできることは「すべてを疑う」ということだけだった。



入場行進、開会式、ラジオ体操がつつがなく終わり、とうとう最初の難関100m走が行われることとなった。
レーンに立った風丸は、まず一番に、自分の靴ひもを確認した。
しっかり結んであるし、ちょっと引っ張ったぐらいでは解けないよう、端はきれいに入れ込んである。
靴ひもが解けることはなさそうだった。
次に、スターティングブロックが固定されていることを確認し、位置を調整する。これも大丈夫そうだった。
なんだ、心配しすぎだったか。
風丸は安堵し、担当教諭の指示に従って一旦トラックの外に出た。
注意事項を聞いている間、何人かが忙しなくトラック上を動き回っているのがなんとなくわかった。
そして、スタート位置に並び、クラウチングスタートの構えをとる。
スタート合図のピストルの引き金がひかれたのを見た風丸は、瞬間的にスターティングブロックを蹴った。
だがそこで、右足がぐらりと傾いたのだった。
そのせいで、風丸はスタートダッシュに出遅れることとなった。
しかし、円堂の度重なる妨害に慣れていた風丸は、2歩目で立て直し、50m走る頃にはトップに踊り出ていた。
そして、なんなく1着でゴール。
出遅れた風丸を見ていたチームメイトからは大歓声だった。
そんな中、スタート位置に最も近い用具テントでは、片手にカメラを持った春奈が小さく舌打ちをしていたのだった。

「風丸、お疲れ。大丈夫だったか。」
「油断した。完全にはめられたよ。」
風丸の苦虫をかみつぶしたような顔に、鬼道は瞬間顔色を変えた。
「まさか、あれはあいつらの仕業か?」
鬼道は周りに聞こえないように声のトーンを落とした。
「おそらくな。実際に見てないから断言はできないけど、最初に確認したときはしっかり固定されてたのに、1回トラック出てる間に杭を外されたらしい。」
「この時間帯だと春奈か。」
「たぶんな。」
風丸は、大きくうなずいた。たぶんという割には嫌に確信を持っているようであった。
鬼道と風丸は事前に同じクラスの新聞部員に頼んで、写真当番表を入手していた。また、体育委員である円堂の用具準備の当番表は出場者名簿と共に全クラスに事前に配布されている。
100m走のとき、春奈は用具テントにいたはずである。
ならば、おそらく。
「鬼道も気をつけろよ。基本は2度確認だな。」
「あぁ、だが、次の騎馬戦は集団競技だし大丈夫だろう。」
「俺もそうは思うが油断は禁物だからな。」
「わかってる。」
2人はお互いに大きく頷きあったのだった。


中学最後の運動会は、まだ始まったばかり。

2011/09/08 加筆修正

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