言いたい放題
気になった漫画やアニメの感想とか考察とか妄想とかを繰り広げる完全自己満足サイト。 ※キャラアンチに近い発言が出ることがあります。 ※腐っているのでホモ発言が出ます。 これらのことが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
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エイプリルフール
エイプリルフールの風春話。
2月ぐらいにふっと思いついてエイプリルフールにpixivにupしようと思ってたのに、当日は忙しくてその後書こうかどうしようか迷ってる間にネット繋がらなくなってしまって完全にタイミングを逃してしまったのでこっちに書くことにした。
今まで1回もなかったのに途中まで小説書いたところで全部消えてすっげーショックだった。今まで大丈夫だったから油断してた。
今度からはちゃんとまめに保存しようと思った。
2月ぐらいにふっと思いついてエイプリルフールにpixivにupしようと思ってたのに、当日は忙しくてその後書こうかどうしようか迷ってる間にネット繋がらなくなってしまって完全にタイミングを逃してしまったのでこっちに書くことにした。
今まで1回もなかったのに途中まで小説書いたところで全部消えてすっげーショックだった。今まで大丈夫だったから油断してた。
今度からはちゃんとまめに保存しようと思った。
4/1 10:02
from:春奈
件名:風丸さんと!
風丸さんと付き合うことに
なりました(*^o^*)
まだみんなには内緒だけ
どお兄ちゃんには教えて
おくね。
っていうのはもちろん嘘
なんだけど。(^_^;)
せっかくのエイプリルフ
ールだから、お兄ちゃん
に何か嘘ついてみたくて
(^w^)
どう?びっくりした?
ただ、この嘘って彼氏い
ない私がつくとちょっと悲
しくなるんだよねー。笑
ってことで、事実です。
4月1日の朝、以前録画したサッカーの試合を見ていた鬼道は、メールの着信音に気づいて一時停止ボタンを押した。
10時を少し過ぎた頃。あまり早いとはいえない時間帯ではあるが、部活もない休日。メルマガという可能性も考えられるが、誰だろうという疑問が湧いてくる。
そして、ケータイを開いてみるとそこには最愛の妹春奈からのメールの受信を告げるメッセージ。
意気揚々とそのメールを開いた鬼道の目に飛び込んできたのが、冒頭のメールだった。
鬼道はとりあえず3回ほど読み直した。本人がメールの中で「エイプリルフールだから嘘をついた」と言っている。つまりこれは嘘なのだろう。そうだ、きっとそうに違いない。
鬼道は自分にそう言い聞かせようとするのだが、どうにも後半の文面が気にかかる。嘘だと言った後に事実だと態度を翻している。これはどっちにとるべきかわからない。
と、いうか。このメールには確実にどこかに嘘が含まれている。どの部分が嘘かというのが問題なのだ。
いろいろと考えてはみたが、これは考えたからといってわかるものではない。鬼道は意を決して、春奈に電話を掛けることにした。
「もしもし?春奈のケータイですけど。」
コール3回。出たのはなんと風丸だった。
鬼道は驚いて何も言うことができなかった。
「もしもし?鬼道だよな?今音無は席外してるから何か用なら伝えるけど?それか戻ってきたらかけなおすように言おうか?」
風丸はいたって普通である。どうして春奈がケータイを風丸の前に置いたままいなくなっているのかはわからないが、あのメールを受信してからまだ10分ほどしか経っていない。ということは、あのメールを送ったときには風丸は近くにいたのではないのか?
素早くそこまで考えて、自分がからかわれている可能性を考慮に入れ、慎重に尋ねる。
「いや、用というか、さっき春奈からお前と付き合うことになったというメールが届いてだな…。」
「えっ?」
「まあ、それがエイプリルフールの嘘なのか本当なのか判断がつきにくい書き方をしていたから真偽を確かめたいと思ったんだが…。実際のところどうなんだ?」
「あー、まあ、本当だけど…。」
照れたようにはにかんでそう言う風丸の声に嘘はなさそうだった。これは本当なのか?いや、でも演技という可能性も…。って、なんでこんなに疑ってるんだ。相手は風丸なんだ、そんなことするはず…するな。普通に。あいつは。大事なことでは信用できるけどそれ以外だと結構冗談とかも言うしこういうエイプリルフールとかは率先して参加しそうだしそもそも(認めたくはないが)実際付き合ってたとしてそんな都合よく一緒にいるものなのか?これはどう考えてもさっきのメールを仕掛けてその後電話してくる俺をひっかけるために2人が一緒にいたんじゃないのか?
「おーい、どうした…?」
黙っていると、風丸に気まずそうに声をかけられた。そりゃそうだ。嘘か本当かはまだわからないとはいえ、妹と付き合ってると伝えたんだ。相手に黙られると気まずいし困る。
特に鬼道は自他ともに認めるシスコンだ。もしかしたら怒られるかもしれないというのもある。(春奈が本当に好きな相手ならいちいち文句を言う気はないが、そうは思われていないだろう)
「春奈は…、今どこにいるんだ?」
「ここだよー。」
急に電話口から聞こえてきた春奈の声。鬼道はびくっと飛び上がってしまい、誰もいないとわかっていながら自分の周りを見回してしまった。
「どう?お兄ちゃん。びっくりした?」
「お前…、いつから聞いてたんだ?」
「ん?もちろん最初からだよ?」
あっけらかんとした春奈の物言いに、ああ、これはすべて嘘だったんだなと気づき、鬼道は完全に脱力してしまった。
「で?なんでまたあんなややこしいメールを送ってきたんだ?」
「先週ぐらいに思いついて、これならどっちかわかりづらいなって思って。」
にこにこという効果音が聞こえてきそうなほど上機嫌な春奈は、悪戯が成功して大満足のようだった。
「確かにどこが嘘なのかわからなかった。しかも電話に出たのが風丸だったから本当のことなのかと…。」
「あ、風丸さんと付き合ってるってのは本当だよ?」
「は?」
開いた口がふさがらないというのはまさにこのことだろう。
「え、いつから?」
「先週ぐらい?」
「確かこのメール思いついたのも先週って…。」
「そ。付き合い始めた日に思いついたからお兄ちゃんに伝わらないように今まで内緒にしてたの。」
「そ、そう…なのか?」
春奈の物言いから、やっぱり嘘なのではないか?という思いが徐々に込みあげてくる。どうやら今日は何を聞いてもダメそうだ。
「とりあえずサッカー部のみんなには明日あたり言っとこうかなぁって思ってるから、そしたら本当だって信じてくれるよね?」
春奈は鬼道が疑っていることにも既に気づいているようだった。
「あ、あぁ。そう…、だ、な?」
鬼道は曖昧な返事しかできなかったが、明日には真相がわかるようだ。これは明日まで待つしかない。
そう見切りをつけ、適当に二言三言別れの挨拶を交わして電話を切った。
が、どうにも煮え切らないこの状態では、一時停止中のサッカーの試合を見てもまったく集中できそうにない。
すべては明日の部活でわかる…、はず。
明日サッカー部のみんなに言うっていうのも嘘だったらどうしよう。
今日はもう何も手につかなそうだ。
あとがき
最初はこいつら付き合ってても付き合ってなくてもできるなってメールの内容だけ考えてたけど、さすがにそれだけじゃねって思ってその後の話付け足したら「これ付き合ってなかったらどんだけ巧妙&人騒がせ?」って感じがしてきたのでたぶん付き合ってるってことで。
なんだかんだで臆病者の2人はエイプリルフールに告白な気もするけど。振られそうだったら嘘だってごまかして今まで通りの関係続行するつもりで。それだと朝9時とかに告白(電話?メール?一緒にいたし直接?)したことになるけどそれはそれでなかなかだよね。笑
from:春奈
件名:風丸さんと!
風丸さんと付き合うことに
なりました(*^o^*)
まだみんなには内緒だけ
どお兄ちゃんには教えて
おくね。
っていうのはもちろん嘘
なんだけど。(^_^;)
せっかくのエイプリルフ
ールだから、お兄ちゃん
に何か嘘ついてみたくて
(^w^)
どう?びっくりした?
ただ、この嘘って彼氏い
ない私がつくとちょっと悲
しくなるんだよねー。笑
ってことで、事実です。
4月1日の朝、以前録画したサッカーの試合を見ていた鬼道は、メールの着信音に気づいて一時停止ボタンを押した。
10時を少し過ぎた頃。あまり早いとはいえない時間帯ではあるが、部活もない休日。メルマガという可能性も考えられるが、誰だろうという疑問が湧いてくる。
そして、ケータイを開いてみるとそこには最愛の妹春奈からのメールの受信を告げるメッセージ。
意気揚々とそのメールを開いた鬼道の目に飛び込んできたのが、冒頭のメールだった。
鬼道はとりあえず3回ほど読み直した。本人がメールの中で「エイプリルフールだから嘘をついた」と言っている。つまりこれは嘘なのだろう。そうだ、きっとそうに違いない。
鬼道は自分にそう言い聞かせようとするのだが、どうにも後半の文面が気にかかる。嘘だと言った後に事実だと態度を翻している。これはどっちにとるべきかわからない。
と、いうか。このメールには確実にどこかに嘘が含まれている。どの部分が嘘かというのが問題なのだ。
いろいろと考えてはみたが、これは考えたからといってわかるものではない。鬼道は意を決して、春奈に電話を掛けることにした。
「もしもし?春奈のケータイですけど。」
コール3回。出たのはなんと風丸だった。
鬼道は驚いて何も言うことができなかった。
「もしもし?鬼道だよな?今音無は席外してるから何か用なら伝えるけど?それか戻ってきたらかけなおすように言おうか?」
風丸はいたって普通である。どうして春奈がケータイを風丸の前に置いたままいなくなっているのかはわからないが、あのメールを受信してからまだ10分ほどしか経っていない。ということは、あのメールを送ったときには風丸は近くにいたのではないのか?
素早くそこまで考えて、自分がからかわれている可能性を考慮に入れ、慎重に尋ねる。
「いや、用というか、さっき春奈からお前と付き合うことになったというメールが届いてだな…。」
「えっ?」
「まあ、それがエイプリルフールの嘘なのか本当なのか判断がつきにくい書き方をしていたから真偽を確かめたいと思ったんだが…。実際のところどうなんだ?」
「あー、まあ、本当だけど…。」
照れたようにはにかんでそう言う風丸の声に嘘はなさそうだった。これは本当なのか?いや、でも演技という可能性も…。って、なんでこんなに疑ってるんだ。相手は風丸なんだ、そんなことするはず…するな。普通に。あいつは。大事なことでは信用できるけどそれ以外だと結構冗談とかも言うしこういうエイプリルフールとかは率先して参加しそうだしそもそも(認めたくはないが)実際付き合ってたとしてそんな都合よく一緒にいるものなのか?これはどう考えてもさっきのメールを仕掛けてその後電話してくる俺をひっかけるために2人が一緒にいたんじゃないのか?
「おーい、どうした…?」
黙っていると、風丸に気まずそうに声をかけられた。そりゃそうだ。嘘か本当かはまだわからないとはいえ、妹と付き合ってると伝えたんだ。相手に黙られると気まずいし困る。
特に鬼道は自他ともに認めるシスコンだ。もしかしたら怒られるかもしれないというのもある。(春奈が本当に好きな相手ならいちいち文句を言う気はないが、そうは思われていないだろう)
「春奈は…、今どこにいるんだ?」
「ここだよー。」
急に電話口から聞こえてきた春奈の声。鬼道はびくっと飛び上がってしまい、誰もいないとわかっていながら自分の周りを見回してしまった。
「どう?お兄ちゃん。びっくりした?」
「お前…、いつから聞いてたんだ?」
「ん?もちろん最初からだよ?」
あっけらかんとした春奈の物言いに、ああ、これはすべて嘘だったんだなと気づき、鬼道は完全に脱力してしまった。
「で?なんでまたあんなややこしいメールを送ってきたんだ?」
「先週ぐらいに思いついて、これならどっちかわかりづらいなって思って。」
にこにこという効果音が聞こえてきそうなほど上機嫌な春奈は、悪戯が成功して大満足のようだった。
「確かにどこが嘘なのかわからなかった。しかも電話に出たのが風丸だったから本当のことなのかと…。」
「あ、風丸さんと付き合ってるってのは本当だよ?」
「は?」
開いた口がふさがらないというのはまさにこのことだろう。
「え、いつから?」
「先週ぐらい?」
「確かこのメール思いついたのも先週って…。」
「そ。付き合い始めた日に思いついたからお兄ちゃんに伝わらないように今まで内緒にしてたの。」
「そ、そう…なのか?」
春奈の物言いから、やっぱり嘘なのではないか?という思いが徐々に込みあげてくる。どうやら今日は何を聞いてもダメそうだ。
「とりあえずサッカー部のみんなには明日あたり言っとこうかなぁって思ってるから、そしたら本当だって信じてくれるよね?」
春奈は鬼道が疑っていることにも既に気づいているようだった。
「あ、あぁ。そう…、だ、な?」
鬼道は曖昧な返事しかできなかったが、明日には真相がわかるようだ。これは明日まで待つしかない。
そう見切りをつけ、適当に二言三言別れの挨拶を交わして電話を切った。
が、どうにも煮え切らないこの状態では、一時停止中のサッカーの試合を見てもまったく集中できそうにない。
すべては明日の部活でわかる…、はず。
明日サッカー部のみんなに言うっていうのも嘘だったらどうしよう。
今日はもう何も手につかなそうだ。
あとがき
最初はこいつら付き合ってても付き合ってなくてもできるなってメールの内容だけ考えてたけど、さすがにそれだけじゃねって思ってその後の話付け足したら「これ付き合ってなかったらどんだけ巧妙&人騒がせ?」って感じがしてきたのでたぶん付き合ってるってことで。
なんだかんだで臆病者の2人はエイプリルフールに告白な気もするけど。振られそうだったら嘘だってごまかして今まで通りの関係続行するつもりで。それだと朝9時とかに告白(電話?メール?一緒にいたし直接?)したことになるけどそれはそれでなかなかだよね。笑
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